楽園ハワイ通信: 092010,Go for Broke,HI

今日は、マアマアの天気、

午後から、家人が見たいと云う映画（日本の真珠湾攻撃から第二次世界大戦での日系人収容所並びに、４４２連隊が主の題材）をワードセンターに１６の映画館に、
442 Live with Honor,Die with Dignity（予告編を）

この映画、日本でも１０月くらいから、上映されるようですので、機会があれば是非、御覧ください、人とは？日本人とは？国とは？、祖国とは？家族とは？戦争とは？戦闘とは？などなど、あらためて、今、考えさせられるものがあります、

ワイキキのフォートデルシーにある記念碑、

４４２連隊、(主に日系アメリカ人で構成された米軍では特殊な（人種により隔離された）部隊であり、活動期間とその規模においては、米軍史上最も輝かしい活躍をした部隊であった。しかし、同時にこの部隊の死傷率は驚くほど高かった。
それは一説には３１４％とも言われている。つまり、第２次大戦において、一人当たりにすると三度以上負傷し、あるいは死亡しているという数字になる。

１９４１年１２月８日の日本軍によるハワイ真珠湾攻撃により、アメリカは日本に宣戦布告をした。そして翌年２月、大統領令９０６６により、西海岸に住むおよそ１２万人の日系アメリカ人と在米日本人は、内陸部に急造された強制収容所に収容されたのである。
しかし、ハワイでは人口の約３分の１を占める日系アメリカ人を収容することは経済的な事情も含め不可能であり、日系社会のリーダーや日本語教師、仏教界の僧侶などに限定され、ハワイのサンドアイランドを始めとした本土を含めた収容所にそれら一部の人たちが収容されたのである。
戦争勃発時、ハワイでは約１５００名の日系人兵士が従軍していた。しかし、日系人は敵性国民として軍から切り離された。その後、彼らの願いや、諸事情もあり、彼らは１００大隊という分離された特殊な部隊として結成され、前線とは言い難いアフリカ戦線に送られた。その後、前線で戦いたい、自分たちの愛国心を証明したいという願いが叶い、彼らはようやくイタリア戦線に投入された。
そこで、彼らは夥しい死傷者を出しながら、決して退かない勇気有る部隊として、「パープルハート＝死傷者勲章大隊」とあだ名がつけられたのである。
一方、１９４３年２月、１００大隊の活躍もあり、また時期が熟したと判断され、連隊規模の日系人部隊創設が決定され、ハワイや本土の強制収容所からも兵は集められた。この連隊は４４２連隊と名付けられ、歩兵を中心に５２２野砲大隊や２３２工兵中隊などで構成された独立した部隊であった。この４４２連隊の中で本来は第一大隊になるはずの１００大隊は、その輝かしい戦績を考慮され、名称がそのまま残ったのである。
４４２連隊は敵と戦っただけでなく、日本人の血を受け継いでいるというだけで、アメリカ人であっても、アメリカでの人種差別とも戦わなければならなかったのである。
この部隊のモットーは「ゴーフォーブローク！（当たって砕けろ！）」であり、ほとんど体当たりの攻撃を加えるのが特徴で、皮肉にも日本軍の攻撃と同じ戦法であった。一世の母たちが縫った千人針を身にまとい、「万歳突撃」を敢行したのである。
もう一つ、あまり世間に知られていないエピソードとして、５２２野砲大隊がナチスドイヅのダッハウ強制収容所を解放したという秘話がある。皮肉にも５２２大隊の約半数の兵士たちは、アメリカ本土の強制収容所から出征した兵士だったのである。人種差別などにより、最近まであまり世間に知られていない事実であった。)